7日に開幕する第106回全国高校野球大会の開会式リハーサルが6日、甲子園球場で行われ、昨夏に107年ぶりの日本一に輝いた慶応の加藤右悟主将(3年)が優勝旗返還を行った。
1年ぶりの甲子園に「すごいきれいな場所で、今回は出場しないんですが、テンションが上がりました。いい場所だなあと思いました」と加藤主将。昨夏の準々決勝・沖縄尚学戦では2点を追う6回1死満塁、走者一掃の逆転3点二塁打を放つなど活躍し、全国制覇に貢献した。一人での行進に「さみしいですね」と本音をのぞかせた。
森林貴彦監督(51)からは「いい顔してやってこいよ」と背中を押された。いささかスローな行進で、プラカードを持つ女子とは距離が空く展開に。「腕がつりそうになっちゃって。めちゃくちゃ重くて。プラカードの子と話して、もうちょっとゆっくり歩いてもらえることになりました」と報道陣を笑わせた。
栃木県出身。県央宇都宮ボーイズで全国制覇した時のチームメート・入江祥太投手(3年)が石橋の主力として今夏の甲子園に出場する。栃木大会の決勝では応援に駆けつけ、5点ビハインドからの逆転劇を見届けた。「相手の高校さんも強いところばかり。チャレンジして、頑張って欲しいなと思います」とエールを送った。(加藤 弘士)