◆第106回全国高校野球選手権大会(8月7日開幕・甲子園)
春夏合わせて52度目の甲子園出場となるV候補・広陵は、第6日第2試合で、同44度の熊本工と対戦する。6日は開会式のリハーサルが行われ、広陵・中井哲之監督と熊本工・田島圭介監督が対談。約10分間、両指揮官が互いの印象を語り合った。
まず、相手の印象を問われた田島監督は「甲子園でも実績を残されている広陵さんは、名門中の名門。私個人としては、『広陵高校さん=中井先生』というイメージが強い」と回答。これに対し、中井監督は「強豪であり、大変なプレッシャーの中で戦われている監督さんなので、甲子園で思い切ったプレーをされると思う。勢いに負けないように」と、思い切りの良い野球を警戒した。
続いて、相手チームの注目選手を尋ねられると、田島監督は「投手の高尾(響、3年)くんですね。1年生から投げるような、完成度の高いピッチャーなので」と即答。「後手に回ると劣勢になると思うので、先手先手で強気で臨みたい」と対策を講じた。一方の中井監督は「2年生の投手(山本凌雅)が、非常にいいピッチングをされている。すごく精神が強いと思うので、(自軍の選手には)打撃の基本であるセンター返しを意識させたい」と留意点を明かした。
最後は、田島監督が「夢の舞台で自分たちのプレーができるように準備したい」と力強く話すと、中井監督は「広島県代表として全力で戦えるように」と決意表明。互いに笑顔で健闘を誓い合った。