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【甲子園】智弁和歌山・辻旭陽主将がイチロー氏からの金言も込めて選手宣誓「誇りを持って言えた」甲子園100周年への思い乗せた

スポーツ報知 2024年8月7日 9時5分

◆第106回全国高校野球選手権大会第1日 ▽開会式(7日・甲子園)

 開会式が行われ、智弁和歌山の主将、辻旭陽外野手(3年)が堂々と選手宣誓した。

 「努力したとしても報われるとは限らない。しかし努力しなければ報われることはない」は、かつて同校で指導を行ったマリナーズの会長付特別補佐兼インストラクター・イチロー氏(50)から伝えられた言葉だという。レジェンドの金言を、宣誓に込めた。

 約3分間にも及ぶ宣誓を読み上げた後、報道陣の前に姿をあらわした辻は「100周年を迎えるという光栄な舞台でしっかりと自分たちの夢を伝えることができてよかった」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。

 同校では初、和歌山県勢では51年の和歌山商以来、73年ぶり3人目となる大役に「『智辯』の文字をプレー以外のところでも見てもらえるというところで誇りを持って言えた」と胸を張った。6日のリハーサルでは途中詰まる場面もあったが「本番に強いタイプなので」と見事大役を成し遂げてみせた。

 X上では「これが高校球児の答え」や、「すてきでした」などと絶賛する声が。「選手宣誓」がトレンド入りし、「選手宣誓見たかった」「お昼休憩の時にゆっくり見よう」という投稿も見られた。

 宣誓の全文は下記の通り。

 宣誓 僕たちには、夢があります。ここ甲子園で、日本一になることです。

 100年前、この地に甲子園球場が誕生し、それ以来、全国の球児は、ここでプレーすることを夢見てきました。多くの偉大なプレーヤーたちも、その思いは同じでした。

 青春の全てをかけて、ユニホームを真っ黒にしながら、汗もぬぐわず、ひたむきに白球を追いかける先輩たちの姿は、見る人たちを感動させ、いつしか、ここ甲子園は聖地と呼ばれるようになりました。

 あれから、ちょうど100年経った今、僕たちはここに立っています。

 僕たちには、夢があります。この先の100年も、ここ甲子園球場が、聖地であり続けること。そして、僕たち球児の、憧れの地であり続けることです。

 「努力したとしても、報われるとは限らない。しかし努力しなければ、報われることはない」

 この言葉に励まされ、僕はここに立つことができました。そして、これからもこの言葉を胸に、最後まで戦い抜いていきます。

 この聖地で思う存分プレーできることに感謝を忘れず、僕たちのプレーが多くの人々に、希望と、勇気と、感動を与えられることを願って、全力でプレーすることを誓います。

令和6年8月7日

選手代表 智弁学園和歌山高等学校野球部主将 辻旭陽

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