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開会式で指輪紛失…急病…トラブル続きの陸上・走り高跳び前回王者が出場…パリ五輪

スポーツ報知 2024年8月7日 10時45分

◆パリ五輪 第13日 ▽陸上(7日、フランス競技場)

 陸上の男子走り高跳びは日本時間7日午後5時5分から行われる。2連覇を目指す23年世界陸上王者のジャンマルコ・タンベリ(イタリア)は、トラブルが続いている。

 最初のトラブルは旗手として参加した、7月26日の開会式。セーヌ川を船で下っている最中、結婚指輪が外れて川に落ちてしまった。インスタグラムに長文を投稿し「減量や熱狂のせいかもしれない」と説明し、妻に謝罪。「君の指輪もセーヌ川に投げ入れよう!ずっと一緒にいられるように」と提案し世界中で話題となった。

 その際、もう1つ約束していたのが「さらに大きな金を持って帰る」こと。21年東京五輪に続く金メダルの誓いだったが、もう1つのトラブルで暗雲が漂っている。

 4日、インスタグラムに病院で点滴を受ける様子を投稿。2時間前に順調な調整ぶりをアピールする投稿していたのから一転「脇腹に撃たれたような痛み」を感じ、検査を受けて腎臓結石の疑いが発覚したことを明かした。「3日後に全てを犠牲にして臨むレースが控えているのに、38・8度の熱があり力なくベッドに横たわっている…今日パリ入りする予定だったが、渡航を延期するよう勧められた」と失望ぶりをつづった。

 試合前日の6日になり、現地入りしエントリーを済ませたことをインスタグラムで報告。「おそらく人生の中で最も厳しい試合になるだろう。これまでの努力が無駄にはならないと確信し、全力で闘う」と誓い、応援を呼びかけている。

 タンベリは東京五輪決勝でバルシム(カタール)と優勝を争い、ともに2メートル37を一発でクリアし、2メートル39を3度失敗。1位は決着するまで跳躍する「ジャンプオフ」で勝者を決めるルールがあるが、「当該競技者がもうこれ以上跳躍しないと決めた場合、同成績により第1位となる」との規定があり、2人とも跳躍を行わないことに同意。抱き合って金メダルを分け合う姿が感動を呼んだ。

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