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陸上・サニブラウンらのコーチ、パリ五輪での個人コーチ認定取り消し…弁護士反論「五輪にとって最悪な日」

スポーツ報知 2024年8月7日 11時8分

 陸上短距離の日本代表サニブラウン・ハキーム(東レ)らも指導するレイナ・レイダー・コーチが、7日までにパリ五輪での個人コーチ認定を取り消された。カナダ・オリンピック委員会(COC)が発表した。同コーチは今年5月までの約12か月間、アマチュア選手の虐待防止を目的とする米国組織から保護観察の対象となっていた。

 COCは当該期間の行動に問題はなかったが、今月4日に「適格性に関する新たな情報」があり、資格はく奪に至ったと説明している。同氏はサニブラウンのほか、東京五輪で陸上男子200メートルを制したアンドレ・ドグラス(カナダ)らを指導している。

 4日に英紙「タイムズ」が同氏が3人の女性から性的、精神的な虐待、暴言の疑いで米フロリダ州の裁判所に告訴されたと報じた。英紙「ガーディアン」などによると、選手のウォーミングアップエリアとトレーニング会場に帯同できる権限のある同氏のパスは、5日夕方に即日失効したという。レイダー氏を担当する弁護士は声明を出し「金目当ての訴訟による主張で不当に五輪でのコーチ資格をはく奪された」と主張した。米国陸上連盟、カナダ陸上連盟などから制裁は科されておらず、正式な調査が行われていないことも指摘。「悪評を恐れるあまり、選手より団体の都合が優先された。五輪にとって最悪な日だ。傷つくのは、突然自ら選んだコーチの指導を受けられなくなり、試合に出場しなければならない選手たちである」と主張している。

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