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元近鉄のビリー・ビーン氏死去 帰国後MLBの上級幹部として活躍

スポーツ報知 2024年8月7日 12時21分

 米大リーグ機構(MLB)は6日(日本時間7日)、MLBで上級幹部のビリー・ビーンさんが60歳で死去したと発表した。11か月前から急性骨髄性白血病の闘病を続けており、6日に自宅で亡くなったという。

 ビーンさんはタイガース、ドジャースで外野手兼一塁手としてプレーした後、1992年に近鉄に所属し7試合24打数5安打だけで退団。帰国後の93年から3年間パドレスでプレーし、95年を272試合出場しただけで現役引退。

 1999年に同性愛者であることを公表し、2014年7月当時のセリグコミッショナーから就任要請を受けMLB入り。多様性問題に取り組むアンバサダーとして、MLBのいじめ防止教育プログラムの開発、メンタルウェルネスリソースの認知度の向上に尽力した。

 マンフレッドコミッショナーは「今日、親愛なる友人であり同僚であるビリー・ビーンを悼み、心が折れています。彼は私が今まで知った中で最も親切で尊敬されている人物の一人です。メジャーリーグを代表して、ビリーの夫、グレッグ・ベイカー、そして彼らの家族全員に深い哀悼の意を表します」と声明を発表した。

 ビーンはロヨラ・メリーマウント大学で2度のオールアメリカン外野手として活躍し、その後経営学の学位を取得して卒業。彼はサンタアナ高校の卒業生総代に選ばれた。さらにはMLBオーナーのDE&I委員会のメンバーを務め、MLBのいじめ防止教育プログラムの開発、スピリットデーのゲームサポート、MLBの「アヘッド・イン・ザ・カウント」教育プログラム、およびMLBのメンタルウェルネスリソースの認知度の向上に尽力した。彼は「Going the Other Way」という本の著者であり、プロスポーツの内外で基調講演者を務めた。

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