◆エイジェックカップ第55回日本少年野球選手権大会 ▽小学生の部決勝 堺中央ボーイズ(大阪阪南支部) 7―6 広島安佐ボーイズ(広島県支部)(8月7日・大阪シティ信用金庫スタジアム)
小学生の部決勝は、3点を追う堺中央ボーイズが、最終6回に4得点し逆転。大会初優勝を飾った。広島安佐ボーイズは、4回に打線がつながり、一時は逆転したが、最後に涙をのんだ。
誰も諦めていなかった。3点ビハインドの6回だ。ここまで鳴りを潜めていた堺中央打線がつながった。先頭打者の瀬戸山、青山が連続安打。盗塁も絡めて無死二、三塁とすると、まずは石田の中犠飛で1点。相手失策で1点差と迫ると、1死三塁から奥井が「走者がいたので、強い打球を打ってかえそうと思った」とこの日3安打目となる中前適時打。ついに同点に追いついた。
さらに1死三塁とし、打席には宮村主将。「みんながチャンスをつくってくれたし、ホームへかえそうと」。気持ちのこもった打球は左前への逆転打となった。土壇場で試合をひっくり返し、沸きに沸く堺中央ベンチとスタンド。その裏、リリーフ登板した金澤が無死二、三塁のピンチを背負ったが、そこから踏ん張り無失点で切り抜け、全国の頂点に立った。チームを引っ張った宮村は「理想的な攻撃ができた。春の全国大会でも優勝したい」と目を輝かせた
◇両チームスタメン
【堺中央】
1 三 奥井
2 捕 宮村
3 一 児玉
4 遊 金澤
5 投 梅津
6 左 瀬戸山
7 二 青山
8 右 木寺
9 中 宇都宮
【広島安佐】
1 投 荒谷
2 捕 後藤
3 三 大濱俊
4 二 宮地
5 左 新山
6 中 柿木
7 一 石丸
8 右 芳賀愛
9 遊 田村