俳優の中村倫也が７日、都内で主演を務めるＮＨＫドラマ「Ｓｈｒｉｎｋ（シュリンク）―精神科医ヨワイ―」（土曜・後１０時、３１日スタート）の会見に共演の土屋太鳳と出席した。
中村演じる小さな精神科医院を経営する弱井幸之助（よわい・こうのすけ）と、初めて精神科で働く看護師（土屋）が、患者の病状に根気よく向き合う姿を描く。
主演の中村は「毎朝ニュースをチェックするのが、いつからか日課なんですけど。何とも言えない気持ちになるような、悲しいニュースもあるじゃないですか。そういう世の中だからこそ、作る意義のあるドラマだと思っています」と力を込め、「変な言い方になりますけど、僕は主演だけど主演じゃない。主は、病と病に向き合う患者さん。それを多くの人に知ってもらいたい」と呼びかけた。
中村は、精神科医役を演じるに当たり「本当に責任重大な役だなと。僕、基本的には台本以外は活字はあまり読まないんですけど、今回は分厚い本を１０冊くらい読みました。ドラマで取り上げる病気だけじゃなくて、知識を蓄えてリアリティーを持ってセリフを言えるようにと思ったけど、きりがなくて…」と余念の無い役作りを語った。
土屋は、現場での中村の座長ぶりについて「中村さんは、現場と作品の空気にふわあ～んと溶け込んでいらっしゃる方だなと思います。それと、（ツナの）おにぎりを食べて、突然歌を歌い出してましたね」と自然体な一面を明かしていた。