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レスリング文田の攻撃的な姿勢が「金」につながった 金城梨紗子さん解説…パリ五輪

スポーツ報知 2024年8月7日 14時48分

◆パリ五輪 レスリング男子グレコローマンスタイル60キロ級(6日・シャンドマルス・アリーナ) ▼決勝  文田健一郎(ミキハウス)4―1曹利国(中国)

 文田が危なげない試合展開で、日本選手としては40年ぶりのグレコローマンスタイルでの金メダルを獲得した。16年リオデジャネイロ五輪63キロ級、21年東京五輪57キロ級金メダルの金城(旧姓川井)梨紗子さんが、文田の強さを解説した。

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 文田選手は、全試合を通して攻守とも、とても安定した試合運びでした。ポイントを取るところは取り、守るところは守ることができ、しっかりと準備してきたなという印象でした。準決勝では体の柔らかさを生かした得意のそり投げも出て、とても調子がいいんだなと感じました。決勝も終始、前傾姿勢で相手にプレッシャーをかける攻撃的な姿勢は、相手に何もさせませんでした。

 3年前、金メダルを期待されながら決勝で負けて、ずっと悔しかったはずです。五輪という舞台は戻ってくるだけでも大変な場所なのに、そこでしっかりと借りを返すことができたのは素晴らしかった。苦しい時もあったと思いますが、家族も増えて支えてもらえたことがプラスだったでしょうし、東京大会では無観客だったのが、今回は日本などからの応援にも力をもらっていたと感じました。

 40年ぶりに、グレコローマンで金メダルを取れたことは、大きな一歩。特に、グレコの選手、関係者の思いの詰まったメダルだと思うし、文田選手の活躍を見て、憧れてグレコを始める子供たちも出てくるのではないでしょうか。

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