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【甲子園】滋賀学園・高橋侠聖 好救援で亡き母へささげた夏1勝 「寝ても覚めても思い続ける大切な人」

スポーツ報知 2024年8月7日 15時7分

◆第106回全国高校野球選手権大会第1日 ▽1回戦 滋賀学園10―6有田工(7日・甲子園)

 15年ぶり2回目の出場となる滋賀学園が、開幕戦を制して夏初勝利を挙げた。

 3―4の4回2死一、三塁から2番手でマウンドに上がった左腕・高橋侠聖投手(3年)が、走者を出しながらも7回まで無失点投球。これに8回、打撃が応えて一挙4得点で勝ち越した。高橋は最終回に2点を失うも踏ん張り、5回1/3を7安打2失点。「絶対に1勝しようっていうのは(チームで)話をしてて、そこで逆転されてしまった中で、自分が登板して0に抑えていけたっていうのは、チームにも勢いをつけることができたかなと思う」とうなずいた。

 高橋は5歳の頃、母・千穂さんをがんで亡くした。亡くなる直前、病室で「お母さんの大好きな野球で、父親を支えあげて」と託され、約束したという。その高橋の帽子のつばには「昼想夜夢」の4文字。「寝ても覚めても思い続ける大切な人という意味があって…」と、母への思いとともに、父も見守る大舞台で躍動した。「父も母も野球が好きな中で、みんなが思い続ける聖地でこういう結果を残せた。天国にいるお母さんにもしっかり報告したい」と高橋。目指す滋賀勢初の日本一へ、2回戦では花巻東(岩手)と対戦する。

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