◆エイジェックカップ第55回日本少年野球選手権大会 ▽中学生の部・決勝 宮城仙北ボーイズ(東北中央支部) 7―3 愛知名港ボーイズ(愛知県中央支部)=(8月7日・大阪シティ信用金庫スタジアム)
宮城仙北ボーイズが、愛知名港ボーイズを下して、東北勢初優勝を飾った。
3投手の継投で、相手の強力打線を抑えた。愛知名港は準決勝までの4試合で、計35得点の強打。先発を任されたのは、背番号1のエース・菅原だ。連投で球数制限のあるなかでも、ベンチが信頼して投入。右腕は「大事な決勝の先発。(球数的に)2イニングだけという計算だったので、絶対にゼロに抑えて流れを持ってくるぞと。5連投で体や肘に張りはあったけど、気持ちで投げました」。宣言通りに「0」を2つ並べてバトンを渡した。
2番手は右下手投げの山田。春の招待試合で対戦した際、打ち崩された相手だった。その時に得た課題を練習で修正。「変化球が甘いところに入っていたので、リリースポイントを低くして、力まないようにとやってきました」。カーブ、スライダー、シンカーと持ち玉を駆使して、7回途中まで2失点と粘った。
最終回に1失点し、なお無死一、二塁で、ベンチは山田から星に替えた。三塁手からマウンドに上がった右腕は「いつでも投げられるように準備はしていました。点差もあったので、少し楽でした」とリラックス。2つの左飛で2死とした後、味方の失策で満塁の危機を迎えた。ここで相手打者は、侍ジャパンU―15日本代表に選出されている小久保。「一発のある打者なので、高さを意識しました」と狙い通りに打たせたゴロを自らが処理。駆け寄る仲間と歓喜の輪をつくり「最高です」と笑顔で締めた。
◇両チームスタメン
【愛知名港】
1 二 小吹
2 三 新宮領
3 中 神達
4 遊 小久保
5 一 木村
6 右 塩谷
7 捕 石黒
8 投 藤井
9 左 杉山
【宮城仙北】
1 三 星
2 一 宮野
3 遊 山下
4 捕 阿部琉
5 左 千葉
6 中 安田
7 右 吉野
8 投 菅原
9 二 西田