◆ＪＥＲＡセリーグ 巨人３―３広島＝延長１２回規定により引き分け＝（７日・東京ドーム）
勝ちきれなかったが、負けなかった。勝率で優勝を争うセ・リーグで、上位チームの引き分けは勝ちに等しい。広島・新井監督は「１回ひっくり返せたし、ナイスゲームだった」と、今季５度目のドローを前向きに受け止めた。
２点を追う８回１死一、二塁から野間の適時打で１点差に詰め寄り、１死満塁から４番・小園の右前２点打で一気に逆転した。指揮官が打線の粘り以上に評価したのは、直前の７回守備。１死満塁から小園が好守で三直併殺打にしてピンチを切り抜けた。床田は今季ワーストタイの被安打１０も、７回２失点と粘った。「投手と守備で流れを持ってこられた」と、首位快走を支えるディフェンス力でドローに持ち込んだ。
今季最長の７連勝は継続で巨人に２ゲーム差は変わらず。打線は、４試合連続の３得点以上は今季初めてだった。依然としてチーム打率２割３分４厘、３８本塁打はリーグ最低だが、後半戦に入ってからの得点力アップが好調チームを押し上げていく。（畑中 祐司）