Infoseek 楽天

自転車ケイリン・佐藤水菜「特別な緊張はない」組2位で準々決勝へ 銀メダルの会場で好スタート…パリ五輪

スポーツ報知 2024年8月8日 0時7分

◆パリ五輪 第13日 ▽自転車トラック種目(7日、サンカンタンアンイブリーヌ・ベロドローム)

 女子ケイリン1回戦が行われ、日本勢は2021年、22年世界選手権銀メダルのエース・佐藤水菜(みな、日本競輪選手会)は4組2位に入り、8日の準々決勝に進出した。

 初の夢舞台。スタート前に笑顔でピースを見せた佐藤が、冷静に走りきった。ペースメーカーが外れた最初の周は、2番手につけた。ライバルが徐々にスピードを上げて一時、4番手に下がったが、ラスト1周で外側に位置取り、残り半周で一気に加速。2人を抜き去って2着に入った。「突破できたことはすごくうれしいです。(位置取りで)ミスをしたけど、自分の力でねじ伏せて立ち上がればとすぐに切り替えた。そこはうまくいったと思います」と安どの表情を見せた。

 会場の室温は筋肉が温まり、体は動きやすくなる30度前後に設定され、世界の強豪が照準を合わせてきている五輪の舞台。この日も男子スプリントで複数選手が世界新記録を樹立。「自分はそれに比べたら、タイムもそんなに出ていないなと不安を抱えたまま入った」というが、エースはしっかりと地に足をつけて走りきった。

 22年に世界選手権で2大会連続の銀メダルをつかんだ。同じ会場で初の夢舞台。「ここが世界選手権やった場所らしいですね、というぐらい雰囲気も違うし、不思議な気持ち。(五輪の)特別な緊張もなくて、特別感は感じられていない。気づいたら、レースが終わっていたという感じです」と普段通り臨めている。

 同種目の日本勢で初の表彰台に挑む。8日の準々決勝は3組に入り、組の上位4人が準決勝に進む。同組には今大会のチームスプリントで金メダルのケイティ・マーシャンら強敵もそろう。「今ある自分の力を120%出さないと勝ちきれない相手なので、集中して臨みます」と、エースは気を引き締めた。

この記事の関連ニュース