◆第106回全国高校野球選手権大会第2日▽1回戦 大阪桐蔭5―0興南(8日・甲子園)
興南(沖縄)は、絶対的エース・田崎颯士投手(3年)が前半に大阪桐蔭打線につかまり、3、4回で計5失点。試合の流れをつかめないいまま、わずか4安打で完封負けを喫した。
「ロースコアで後半に持っていきたかった」と我喜屋優監督(74)。投手への死球絡みで3失点した3回裏の田崎の投球に触れ「ヒットと四球に長打。彼にとっては、悪い展開のピッチングになってしまった」と残念がった。
田崎は、1、2回とも3者凡退と、最高の立ち上がりを見せたが、3、4回に計6安打を浴びるなど内容が急変した。「最初、リズム良く抑え切れたので『いけるんじゃないか』と気を緩めてしまったところがあったのかもしれない。投球が荒れて、高めにボールが行ってしまった。強豪校が相手だと、少しのボールのミスでつかまってしまう」と悔しさをにじませた。