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DA PUMP・KENZO、ブレイキン・半井重幸ら4選手にエール!金メダルで「スーパースターになって」

スポーツ報知 2024年8月9日 5時0分

 パリ五輪の新種目・ブレイキンが9日にスタートする。8年連続ダンス世界大会優勝などの経歴を持つ世界的ダンサーで、日本ダンススポーツ連盟(JDSF)アンバサダーのDA PUMP・KENZO(39)は悲願の舞台に感無量。男子の金メダル候補・半井重幸(ダンサー名・SHIGEKIX、22)ら日本代表の4選手に「スーパースターになって」とエールを送った。(宮路 美穂)

 ダンサーたちの夢の舞台に、KENZOの胸は高鳴っている。DA PUMPの一員として活躍すると同時に、世界大会を始め150回以上のダンスの主要大会で審査員を務めるなど、地位向上に心を尽くしてきた。「日本中の、世界中のダンサーが望んでいたことが、やっと時が来たんだってうれしく思います。ブレイキンが全世界に感動や笑顔、希望を届けてくれる」と期待する。

 ブレイキンの一番の魅力は「高め合い」という。「1対1の対人スポーツ。互いの掛け合いのなかでどんなパフォーマンスができるか」。音楽との調和も重要なポイントだ。「即興の音楽で、その場で自分がチョイスする動きによるパフォーマンス。二度と同じものはできない点もブレイキンの楽しみ方だと思います」

 日本からは、女子が湯浅亜実(AMI、25)、福島あゆみ(AYUMI、41)、男子が半井、大能寛飛(HIRO10、19)の計4選手が出場。「AMI選手はカルチャー性を伴うトータルバランスの優れたプレーヤー。彼女を見ればBボーイ、Bガール(ブレイクダンサーの略称)のすべてが分かる。AYUMI選手は技のマジシャン。バトルの駆け引きのうまさ、持っているムーブの数で細かく点数を取っていく。中国の671選手や米国のLOGISTX選手が強敵になってくる」と分析する。

 世界ランクトップの半井とは6月にも音楽番組でコラボパフォーマンスするなど深い付き合い。「フィジカル面がすごく成長した。いち早くサーキットトレーニングを取り入れ、世界で1回戦から決勝まで戦う体作りができている。技の精度やクオリティー、新しい技の開発も含めて世界中のみんなが憧れるような存在」と期待する。「HIRO10選手は、今大会のパワームーバー。会場を巻き込む力があるので、もしかしたら優勝もある。2人が入るブロックは死のブロック。ここを勝ちきった人がそのままメダルの可能性が高い」と語った。

 KENZOはすでに渡仏しており、会場から熱戦を見守る予定。「日本を感動させるスーパースターになってほしい。スーパースターが出てくれば、また世代は繋(つな)がっていく」とダンスの未来に思いをはせた。

 〇…DA PUMPの最新曲「Pump It Up! feat.TAKUMA THE GREAT」はJDSFのブレイキンアンセムソング。KENZOはクリエイティブディレクターとしてゲストのセレクトや制作、ミュージックビデオ、編集までこだわった。「作詞ひとつとっても、和製英語にしないとか、海外のバトルでかけても通じる曲にしたかった。この時代、フェイクはバレてしまう。カルチャーの面からも全部本物でやっていただいた」と出来栄えに自信を見せた。

 ◆KENZO(ケンゾー)1985年1月21日、福岡県生まれ。39歳。2008年にDA PUMPの新メンバーとして加入。10年から17年にかけてダンス世界大会で8年連続優勝し、国内外のダンス大会で60以上のタイトルを保有。“キングオブダンサー”の異名を取る。昨年4月より日本ダンススポーツ連盟JDSFアンバサダーに就任。

 ◆ブレイキン トップロック(立ち踊り)やフットワーク(足技)、パワームーブ(回転・跳躍技)、フリーズ(一連の動きから体を固定する動き)など4つの要素から構成され、DJがセレクトした音楽に合わせた即興的なパフォーマンスで競い、9人のジャッジが「技術性」「多様性」「完成度」「独創性」「音楽性」の基準に基づいて採点する。パリ五輪では男女各16人が4つのグループに分かれ1対1の総当たり戦を行い、上位2選手、計8人が決勝トーナメントに進む。

 ◆ブレイキンの日程(日本時間)

 【女子】▼1次リーグ 9日・後11時▼準々決勝 10日・前3時▼準決勝 同前3時45分▼3位決定戦・決勝 同4時15分

 【男子】▼1次リーグ 10日・後11時▼準々決勝 11日・前3時▼準決勝 同前3時45分▼3位決定戦・決勝 同4時15分

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