Infoseek 楽天

パン店でバイト中の20歳・森秋彩、4位で決勝へ 8月のシフト表には競技時間「応援してもらえてうれしい」

スポーツ報知 2024年8月8日 20時51分

 ◆パリ五輪 第14日 ▽スポーツクライミング(8日、ルブルジェ・スポーツクライミング会場)

 女子複合(ボルダーとリード)のリード準決勝が行われ、初出場の森秋彩(茨城県連盟)が、4位で上位8人による10日の決勝に進んだ。6日のボルダーで全体11位と出遅れるも、この日は得意のリードで「完登」に手をかけるところまで登り、高得点をマーク。絶対女王・ガルンブレト(スロベニア)に並ぶ1位タイで、2種目合計は150・1点とした。

 昨年の世界選手権で3位に入った森は、パリ五輪でもメダル獲得に期待高まる。無事に決勝を決め、「『行けるよ』『行けるよ』と周りから言われていても、すごい不安だった。(決勝が決まって)まだ実感がわききってないですけど、すごいほっとしている」と安堵(あんど)の表情だった。

 現在20歳で筑波大生の森は、競技をしながらパン店でアルバイトもしている。送られてきた8月のシフト表には森の競技時間が記されており「『TVerで何時から森さん出ます』と書かれていた。応援してもらえてうれしい」と笑顔。決勝ではボルダーで食らいつくことができれば、メダルの可能性が広がり、「まずはこれまでの疲労をしっかり取って、あとはもう楽しむことが一番だっていうのを自分に言い聞かせる。あとは普段の練習の成果を十分に発揮して、全力でぶつかっていくだけ」と意気込んだ。

 スポーツクライミングは21年の東京五輪から採用され、同大会ではボルダー、リード、スピードの3種目の複合のみ実施された。日本は女子の野中生萌が銀メダル、野口啓代が銅メダルを獲得し、W表彰台を飾った。パリ五輪ではボルダーとリードの複合と、スピードの2つが実施されている。

この記事の関連ニュース