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須崎優衣の連続メダルを支えた姉・麻衣さん 妹の練習相手となるため引退後も週3ジム通い

スポーツ報知 2024年8月8日 23時5分

◆パリ五輪 第13日 ▽レスリング 女子50キロ級3位決定戦  〇須崎 優衣 Tスペリオリティー3分17秒 ●リバチ(ウクライナ)(7日、シャンドマルス・アリーナ)

 7日の女子50キロ級で東京五輪金メダルの須崎優衣(25)=キッツ=が銅メダルを獲得した。3位決定戦でリバチ(ウクライナ)にテクニカルスペリオリティー(TS)勝ち。6日の1回戦でビネシュ(インド)敗れて2連覇が消えたが、失意を乗り越え、2大会連続のメダルを獲得した。

 須崎の挑戦を身近で支えてきたのが姉・麻衣さん(29)だ。オフの日は買い物やパフェを食べに出かける仲良し姉妹だ。

 ともに早大レスリング部出身。自身は卒業後に競技を離れたが、最終調整では必ず相手として声がかかる。「今も妹の階級に近い状態でいるので、最終調整や技の確認ぐらいにはちょうど良いんだと思います」。年に数回の出番に備えて体重をキープし、普段から週3回のジム通い。筋トレやランニングで体づくりに努めてきた。

 妹とのスパーリングの翌日は全身、筋肉痛になりながら出社する。体にあざができて同僚に心配されたこともあった。「ジムで動くのとレスリングは全然別もの。体はバキバキ。毎日やってないと駄目なんだなって引退してから思います」と苦笑する。それでも「妹の夢がかなうことが私の夢。連絡が来なくなったら、もう終わりだなくらいに思っているので、役立たずにならないように準備しています」。献身的なサポートで2度目の五輪の舞台に送り出した。(林 直史)

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