◆パリ五輪 第14日 ▽陸上 (8日・フランス競技場)
陸上男子200メートル決勝で、100メートルとの2冠を狙ったノア・ライルズ(米国)は19秒70で3位に終わった。レース後、車いすで運ばれたが取材にはマスクを着用して応じ、新型コロナウイルスに感染していたことを告白した。
現地4日に行われた100メートル決勝から2日後、6日午前5時頃に検査で陽性が確認されたという。「夜中に目が覚めて、悪寒と喉の痛みを感じた。陽性反応が出てすぐに選手村を離れて近くのホテルに移った。何とか走りたくて、許される限りの服薬もした」と明かした。感染の事実を知っていたのはメディカルスタッフ、コーチ、母親だけだったという。
レース前に自身のX(旧ツイッター)では漫画「北斗の拳」の主人公ケンシロウの名言「お前はもう死んでいる」を投稿し気合注入。レース中も「頭がクラクラしたし息切れ、胸の痛みもあった」というが、執念で3位に食い込んだ。「間違いなく影響はあったが、コロナに感染しながらも銅メダルを獲得できたことはこれ以上ない誇り」と話した。400メートルリレー出場については明言を避けた。