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藤波朱理の父・俊一さん、金→歓喜の抱擁にビックリ「初めてかな? 買い物も、遊びも、授業参観も運動会も見たことがないもんで」…パリ五輪

スポーツ報知 2024年8月9日 6時44分

◆パリ五輪 第14日 ▽レスリング(8日、シャンドマルス・アリーナ)

 女子53キロ級決勝で、藤波朱理(日体大)はルシアジャミレス・ジェペスグスマン(エクアドル)に、10―0のテクニカルスペリオリティーで勝利。金メダルを獲得し、父でありコーチの俊一さんに勢いのまま飛びついた。父は試合後「本当に幸せ。最高です。ガッツポーズも封印してたんですけどね。力が入りました」と、まな娘の快挙に喜んだ。

 4歳から二人三脚で歩んで来た朱理と俊一さん。親子でありながら、コーチと選手の関係でもあっただけに、優勝直後の抱擁には「ビックリしましたね」と語った。「初めてかな。子供の頃なんて、覚えないですね」と俊一さん。「買い物も行ったことない、遊びにも行ったことないし。遠足とか、授業参観も見たことないし、運動会も見たことがないもんでね。ほとんど、一緒に食事も覚えないですね。抱きつかれるなんて初めてやと思う。もう、最初で最後かな」と、万感の表情だった。

 封印していたという試合後のガッツポーズについても「私の方は、ちょっと早かったです。フライングですね」と照れ笑い。幼い頃から攻めるレスリングを教え込んできた娘に「攻めるレスリングは、やっぱり最後はやってくれました」と、ねぎらいの言葉をおくった。

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