Infoseek 楽天

町田は酷暑の夏に走りきれるか 黒田剛監督が語る首位キープへの好材料「春先のスプリントが戻ってきた」

スポーツ報知 2024年8月9日 18時13分

 J1首位に立つ町田の黒田剛監督が9日、湘南戦(11日)、磐田戦(17日)と続くホーム2連戦を“勝負の夏”と見据えた。「ここはホームで2勝したい。(2位以下の)渦に巻き込まれると(J1での優勝争い)経験のないチームは、意気消沈する可能性もある。ここで(2位以下に)差をつけられるように」と優勝に向けた重要なポイントに挙げた。

 パリ五輪の中断期間から約2週間ぶりに再開した前節C大阪(7日)では引き分け(0△0)、2位鹿島との勝ち点差は3に縮まった。それでも25試合を終え、勝ち点50に到達。17位湘南には今季アウェーで引き分け、18位磐田には敗れているため、この下位2連戦も一切気は抜けない。それでも「(2位以下に)6差ぐらいをつけて(終盤戦に)向かえれば、色々と考えること、見えることが出てくる」と語るように、ここで再び勢いをつけたいというのが指揮官の本音だ。

 今夏の補強で日本代表MF相馬ら新戦力も加え、選手層は整いつつある。さらにC大阪戦で見えた明るい兆候としては、町田のバロメーターとも言える走力が戻った点がある。C大阪戦のスプリント総数は145回(C大阪104回)。敗れた前々節・横浜M戦(7月20日)の114回から大幅に増加した。中断期間での休養、さらにチームコンセプトの再確認などの効果も出た模様で「6月後半から7月は100回ぐらいに落ちていた。(C大阪戦は)相手に走り勝ち、最後の精度は伴わなかったけど春先のスプリント数が戻ってきた。あとは1点を取れていれば」と黒田監督。酷暑の夏も走り切ることができれば、いよいよJ1初昇格初優勝の偉業も現実味を帯びてくるはずだ。

この記事の関連ニュース