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浦和、MF伊藤敦樹がベルギー1部ヘントに完全移籍 主将がまたもシーズン中に流出…10日チーム離脱へ

スポーツ報知 2024年8月10日 2時0分

 浦和の主将MF伊藤敦樹(25)がベルギー1部ヘントに完全移籍することが9日、スポーツ報知の取材で分かった。7月に海外移籍した元日本代表DF酒井宏樹(34)に続き、またもシーズン中に主将が流出する極めて異例の事態となった。

 かねて海外挑戦を夢に掲げていた伊藤は、昨年6月に日本代表に初選出されたことで、その思いをより強くした。今季はリーグ全24戦出場と絶対的な主力を担い、6月末に主将に就任。海外複数クラブのオファーに対してクラブ側は強く慰留してきたが、ヘントはベルギー1部の上位常連クラブで、多額の移籍金が発生することもあり、最終的には本人の意思を尊重した。伊藤は10日にチームを離脱し、今週中にも渡欧する予定。

 伊藤は浦和の下部組織からトップチームに昇格できず、流通経大に進学。21年に浦和へ加入した。同年の天皇杯、22年度のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)優勝に貢献。得点力が高い185センチの大型ボランチとしてチームの中軸を担ってきた中、主将就任からわずか1か月半でチームを離れ、自身初の海外挑戦を決断した。浦和では今夏、酒井やDFショルツ、MF岩尾憲らに続き、またも主力選手が移籍する事態に見舞われた。

 ヘントはGKシュミット・ダニエル、DF渡辺剛、MF横田大祐と3人の日本人が在籍している。昨季はリーグ戦で7位、プレーオフ2で優勝。今季は欧州カンファレンスリーグ予選に出場しており、リーグ戦は現在1勝1敗で8位につけている。

 ◆伊藤 敦樹(いとう・あつき)1998年8月11日、さいたま市生まれ。25歳。浦和ジュニアユース、ユースからトップチームに昇格できず、流通経大に進学。21年に浦和へ加入し、天皇杯で優勝。22年度のACL優勝に貢献。23年にJリーグベストイレブン選出。日本代表は昨年6月にデビューし、9月の親善試合・トルコ戦(ベルギー)で代表初ゴール。J1通算121試合12得点。代表通算3試合1得点。昨年12月に一般女性と結婚。185センチ、78キロ。

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