◆パリ五輪 第15日 ▽レスリング(9日、シャンドマルス・アリーナ)
男子フリースタイル74キロ級1回戦が行われ、高谷大地(自衛隊)はガルソンカバジェロ(キューバ)と対戦した。10点を奪い、テクニカルスペリオリティーで圧勝した。
兄は12年ロンドン、16年リオで男子フリースタイル74キロ級、21年東京で同86キロ級と、五輪3大会連続出場の高谷惣亮(そうすけ)=拓大職=。これまでの五輪は偉大な兄の補佐役だったが、今回は自分が主役だ。東京五輪後に65キロ級から兄が2度五輪で戦った74キロに階級を上げた。昨年9月の世界選手権でパリへの切符を手にすると「僕が五輪ですか。信じられない。すごい。本当に人生は変えられるのだと感じた」。
この日は序盤から積極的に攻めて快勝。惣亮さえロンドン、東京では初戦敗退するなど、届かなかった五輪でのメダルへ最高のスタートを切った。
◆高谷 大地(たかたに・だいち)1994年11月22日、京都府生まれ。29歳。京都・網野町少年教室、網野高(現・丹後緑風高)、拓大を経て自衛隊。65キロ級で2014年世界選手権7位。18年ジャカルタ・アジア大会とアジア選手権で銀メダル獲得。74キロ級で22年にアジア選手権3位、世界選手権出場。169センチ。