◆パリ五輪 第15日 ▽サッカー男子 フランス―スペイン(9日、パルク・デ・プランス競技場)
男子の決勝戦はフランスが後半アディショナルタイム(AT)に同点に追いつき、3―3で延長戦に突入した。
自国開催のフランスは1984年ロサンゼルス五輪以来、スペインは1992年バルセロナ五輪以来の金メダルを目指した頂上決戦。先手を取ったのはフランスだった。試合開始から球際激しくボールを奪いにいき主導権を握ると、前半11分にペナルティーエリア内の右でこぼれ球を拾ったMFミロが豪快に左足を振り抜き、GKの手をはじいてネットを揺らした。
しかし、前半18分にすぐさまスペインが同点に追いつく。中盤でのパス回しから、エリア内でフリーだったMFフェルミン・ロペスがゴール左へ流し込んだ。準々決勝の日本戦で2得点を決めたアタッカーの3試合連続得点で試合を振り出しに戻した。
さらに25分には左サイドからのクロスをGKがはじいたところ、MFフェルミン・ロペスが押し込み、今大会6点目で逆転に成功。同28分にはMFバエナが直接FKを沈めて、3―1と突き放した。
後半は2点を追うフランスが猛攻を仕掛ける。後半34分にセットプレーからMFアクリウシェが1点を返すと、後半終了間際に左コーナーキックでフランスの選手がエリア内で倒され、VARのオンフィールドレビューの結果、PKに。これをFWマテタが冷静に決めて、後半AT3分に同点に追いついた。
この直後にスペインのシュートがバーに直撃し、フランスもゴール前に迫ったが、お互いにチャンスを生かせず、延長戦に突入した。