◆第106回全国高校野球選手権大会第2日 ▽1回戦 京都国際7―3札幌日大(8日・甲子園)
8日の第106回全国高校野球選手権大会(甲子園)初戦で京都国際に敗れた札幌日大のエース左腕・小熊梓龍(3年)は宿舎で取材に応じた。
夢舞台での一戦を終え、札幌日大・小熊はすがすがしい表情で朝を迎えた。「スッキリしました。甲子園で投げられて、『高校野球は楽しいな』というのをすごく感じました」。試合後の夜は苦楽を共にした3年生で部屋に集まり、1年以上自粛していた炭酸ジュースで乾杯。3年間の思い出を静かに語り合った。
京都国際戦では先発するも4回途中7失点で降板。体のコンディションは良かったが、独特の雰囲気に惑わされた。「相手の応援が耳に入ってきたり、いつもなら考えないことを考えてしまった。集中しきれていなかったのかな」と振り返った。
3年生は早ければ12日に帰道する。プロ志望届提出も視野に入れる小熊は「プロへの思いは強いけど、自分がどのくらいのレベルなのかというのもある。森本(琢朗)先生としっかり話して決めたい。プロ野球選手になってもう一回あそこ(甲子園)で投げたい」。2年間、札幌日大のエースナンバーを背負い続けた左腕は次のステージに向けて歩み始めた。