Ｊ２藤枝ＭＹＦＣは１０日、アウェーで甲府戦（１８時、ＪＩＴス）を迎える。前節の鹿児島戦で清水から移籍後初ゴールを決めたＦＷ千葉寛汰（２１）が今季４度目の連勝に導く２戦連発に意欲を示した。
待ちわびた一発でさらに加速する。鹿児島戦は移籍後初先発。前半４５分、ＭＦ杉田からのパスを受けゴール右の厳しい角度から右足で放り込んだ。「あそこは決められる角度。自信を持っていた。早く１点取りたかったし、これで乗っていける」と笑みを浮かべた。
清水の下部組織出身で２２年にトップ昇格した１７８センチのストライカー。期限付き移籍を繰り返し、今季から清水に復帰したが厚い選手層もあり、リーグ戦は５試合の出場にとどまっていた。今夏加入した藤枝ではＦＷ矢村と２トップを形成。「お互い生かしあえる。人の連動がないとできないサッカーで、やっていて楽しいしもっと良くなる」と新天地で進化を続けている。
ここまで勝ち点３３を積み、１１位。プレーオフ圏の６位・仙台とは８差だ。「連勝しないと上には行けない。自分の良さを出せるようにやっていきます」。ゴール量産体制に入り、“富士山ダービー”の主役を張る。（武藤 瑞基）