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大谷翔平、3戦ぶり35号で単独キング死守&首位打者返り咲き ド軍監督「ボンズとは一緒にプレーしたけど…」

スポーツ報知 2024年8月10日 15時20分

◆米大リーグ ドジャース9―5パイレーツ(9日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 ドジャース・大谷翔平投手(30)が9日(日本時間10日)、本拠地・パイレーツ戦に「1番・DH」で先発出場。3回に3試合ぶりの35号2ランを放ち、本塁打王争いで単独キングを死守。首位打者にも“1毛差”で返り咲いた。

 1点リードの3回1死一塁だった。パ軍先発の今季10勝右腕、M・ケラーの4球目を捉えると、打球速度113・9マイル(約183・3キロ)、打球角度30度、飛距離448フィート(約136・6メートル)の特大アーチ。11打席ぶりの安打がバックスクリーンに飛び込む35号2ランとなった。この日は本塁打王争いを繰り広げているオズナがロッキーズ戦で34号ソロを放ち、試合前の時点で並ばれていたが、負けじと打ち返した。

 大谷はこの日4打数1安打2打点で打率3割2厘。ド軍の試合がなかった8日(同9日)終了時点で2年連続首位打者のアラエス(パドレス)に打率トップの座を明け渡していたが、そのアラエスもこの日5打数1安打で3割2厘と数字を下げた。正確には大谷が3割1厘8毛、アラエスが3割1厘7毛。大谷がわずか“1毛差”でトップの座を奪い返した。

 試合後、ロバーツ監督は「ビックリした。彼が少し調子が悪かった時はボール球を追って、三振していたが、フィリーズとのシリーズでは三振はなく、ストライクを振っていた。彼がゾーンに入ると誰もできないことをやる。だから彼は私を驚かせ続ける」と驚嘆。報道陣から「『インクレディブル(信じられない)』とか『リマーカブル(素晴らしい)』以外の言葉で翔平の打撃を説明できないか」と聞かれても「他に説明できる言葉はない。正直に言って私はあんな風に打球が飛ぶ様子を見たことがない。私はスタントンの様子を何度も見てきたし、バリー・ボンズとは一緒にプレーをしたけど、彼らの打球は翔平の打球のようには飛ばない。私の意見ではバリー・ボンズは最高の打者だが、翔平の打球は非常に強く飛ぶので、他の打者の打球とは違う」と目を丸くした。

 初回に息子の看病から復帰4試合目で初本塁打となる17号先制ソロを放った3番・フリーマンは大谷の特大アーチについて「かなりアメージング。毎回打球速度105マイル(約169キロ)を超えるのはすごい。彼は特別だ。チームにいてくれて良かった」。12日(同13日)の敵地・ブルワーズ戦からは左手骨折のベッツが復帰し、大谷との“MVPトリオ”がそろい踏みする予定。フリーマンは「みんなすごく興奮しているが、実際に戻って来るまではここにいるみんなで試合のことを心配する。俺たちは今日はいい試合をしたと思うので、彼らが戻ってくるまでこれを続けていく」と冷静に先を見据えた。

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