柏のＵ―２３日本代表ＦＷ細谷真大が９日、柏市内で練習後に取材に応じ、パリ五輪後の目標について「やっぱりＡ代表。しっかり五輪でインパクトを残した分、リーグ戦で継続していかないといけない。（Ａ代表に）入っていけるように頑張る。リーグ戦で結果を残すしかない」と決意を語った。
細谷は２日のパリ五輪準々決勝・スペイン戦（０●３）で０－１の前半４０分、相手ＤＦを背負いながら巧みなターンから右足シュートでネットを揺らした。だが、ＶＡＲが介入し、藤田譲瑠チマからパスが出された瞬間に細谷の右足のかかとがわずかに出ていたとして、オフサイドの判定。ゴールは取り消された。
ＳＮＳ上で「細谷の１ミリ」などと話題を呼んだプレーについて報道陣に指摘され、「気をつけます（笑い）」と細谷。「試合中はなんだか分かんなかったけど、（映像を）見直した時に出ちゃってるもんは出ちゃってたので仕方ない部分ではある。悔しいけど、認めるしかないかなと思う」と振り返った。
パリ五輪直前の親善試合でフランスと１―１ドロー。本大会では１次リーグでパラグアイ、マリ、イスラエルに３連勝し、強豪スペイン相手に存在感を示した。細谷は「フィジカルとポストプレーはいうまくいった。プレースタイルの幅は広がったと思う。点を取れなくてもチームの勝利に貢献できたと思った」と収穫を挙げた。
世界の舞台でポストプレーやサイド突破など力強さが光った。元日本代表ＭＦの本田圭佑もＸ（旧ツイッター）で「ほそやさん？どこのチーム？めちゃいいやん」と称賛されたことも話題に。細谷は「誰かに言われて（投稿を）知った。やっと覚えられたと思っている。あんまり認識はされていなかったと思ってるので、まず１個（成果が）出たのかな。しっかりここから継続的に頑張りたい」と話した。
４日にフランスから帰国後、リーグ初戦となった７日の浦和戦（埼玉）は雷雨の影響で中止。１１日のホーム・Ｇ大阪戦（三協Ｆ柏）が“がい旋試合”となる。チームは２連敗中とあり「しっかり勝たせられる存在になっていけたらと思う。得点への意識もより高くなっているし、それ以外のアシストの部分もこだわってやっていく」と力を込めた。