松竹は１０日、１１月に東京・歌舞伎座で舞台機構設備の工事をするため、当初予定していた「吉例顔見世大歌舞伎」を変更し、「十一月歌舞伎座特別公演 ようこそ歌舞伎座へ」（１１月１～２３日）を上演すると発表した。
中村虎之介が案内役をする「ようこそ歌舞伎座へ」のほか、「三人吉三巴白浪（さんにんきちさともえのしらなみ）大川端庚申塚の場」、「石橋（しゃっきょう）」の３演目。「三人吉三」は尾上左近がお嬢吉三、中村歌昇がお坊吉三、坂東亀蔵が和尚吉三、「石橋」は尾上松緑、中村萬太郎、中村種之助、中村福之助、中村虎之介が獅子の精を演じる。
同社では「歌舞伎座を愛してくださる全てのお客様へ、これまで見たことのない歌舞伎座の魅力、『歌舞伎座での特別なひととき』をお届けする企画です。『ようこそ歌舞伎座へ』を合言葉に、趣向を凝らしてお客様をお迎えしたいと存じます。また、まだ歌舞伎座へご来場いただいたことのない方や、日本の伝統芸能『ＫＡＢＵＫＩ』を楽しみに海外からいらっしゃる方にも歌舞伎座の魅力をお届けし、お楽しみいただける企画にしたいと存じます」と意図を説明した。