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清岡幸大郎、メダル王手 世界選手権準V相手との接戦制す レスリング男子フリースタイル65キロ級準々決勝…パリ五輪

スポーツ報知 2024年8月10日 19時58分

◆パリ五輪 第16日 ▽レスリング(10日、シャンドマルス・アリーナ)

 男子フリースタイル65キロ級準々決勝が行われた。清岡幸大郎(三恵海運)は、昨年の世界選手権2位のセバスティアン・リベラ(プエルトリコ)に8―6で勝利し、準決勝に進出。初出場でのメダル獲得に王手をかけた。

 1回戦はモルドバ選手に高速タックルを軸とした攻めで着実にポイントを重ね、2分57秒、10―0のテクニカルスペリオリティ―で勝利。危なげなく初戦を突破した。

 続く準々決勝でもタックルを先に仕掛けるなど積極的な試合展開で、第1ピリオド(P)終了時で6―2とリード。第2Pは一進一退の攻防になったが、追い上げる相手を振り切った。

 清岡は東京五輪王者の乙黒拓斗(自衛隊)を2023年全日本選手権で撃破するなど勢いに乗り、初の五輪切符を獲得したホープだ。22年12月に父・義雅さん(享年48)が急死。今年4月のアジア予選で五輪出場を決めた際には「誰が来ても倒すだけだった。ここは金メダルを取るための通過点」と話し、天国の父に「五輪の舞台に立つよ。パリまで来て応援してください」と、吉報を届けることを誓っていた。

 父との別れという悲しみを乗り越えてたどり着いたパリの大舞台。幼なじみで女子フリースタイル57キロ級金メダルの桜井つぐみ(育英大助手)に続く頂点に挑む。

 ◆清岡 幸大郎(きよおか・こうたろう)2001年4月12日、高知市生まれ。23歳。母の知人の紹介で幼稚園でレスリングを始める。高知南高から日体大に進学し、男子フリー65キロ級で全日本学生選手権2連覇。23年全日本選手権V。4月から三恵海運所属。妹・もえ(育英大)は女子55キロ級で22年に23歳以下の世界選手権で優勝。

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