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世界女王の鏡優翔が準決勝進出でメダルに王手 レスリング女子フリー76キロ級…パリ五輪

スポーツ報知 2024年8月10日 20時48分

◆パリ五輪 第16日 ▽レスリング(10日、シャンドマルス・アリーナ)

 女子フリースタイル76キロ級の鏡優翔(ゆうか、サントリー)が、準々決勝で2021年東京五輪銅メダルのヤセミン・アダルイーイト(トルコ)に3-0で勝利し、準決勝に進出。メダルに王手をかけた。

 初戦はコンタクトが外れるハプニングで中断したが、安定した戦いぶりで、2―0で制した。準々決勝でもコンタクトが外れたが、動じることなく付け直した。

 2023年世界選手権を制し、最重量級の日本女子では浜口京子以来、20年ぶり世界女王となった実力者だ。ただ今年5月に、右膝内側側副じん帯を損傷。全治2か月と診断されるアクシデントに見舞われた。五輪を目前に落ち込む気持ちがあったが、けが翌日にはリハビリを開始。5月下旬には「リハビリもトレーニングも毎日充実している。今はパリの金しか見えてない」と前を向いていた。

 実戦から遠ざかり、ぶっつけ本番とも言える状況で臨んだ大舞台。女子最重量級としては日本勢初の金メダルへ着実に勝ち上がった。

 ◆鏡 優翔(かがみ・ゆうか)2001年9月14日、山形市生まれ。22歳。小学1年でレスリングを始め、中学3年でJOCエリートアカデミーに入校。帝京高で全国高校総体を3連覇し、東洋大に進学。今年4月からサントリー。世界選手権は76キロ級で初出場の22年に3位。23年優勝。全日本選手権は2階級で3度優勝。

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