◆第106回全国高校野球選手権大会第4日 ▽1回戦 掛川西8―4日本航空(10日・甲子園)
掛川西(静岡)のスタンドには学校愛の強い大応援団が集結した。掛川市の公式Xによると、この日朝、同校の生徒らが甲子園に向けてバス46台で出発。1500人以上がスタンドに駆けつけ、声援を送った。
大学4年生の西川万菜香さんもそのひとり。高校時代には吹奏楽部に所属していたという西川さんは、この日応援用太鼓を演奏。現役の生徒はコンクールに向けた練習で試合応援に駆けつけることができず、代わりに応援した。OB、OG計86人が駆けつけ、掛川西定番の「第二応援歌」や「大進撃」を演奏し、ナインをもり立てた。事前の合わせ練習はなかったというが、息ぴったりの演奏を披露した。
西川さんが高校3年生のときはコロナ禍で甲子園が中止。地方大会などでも応援ができず「(球場に)来られてうれしい」と興奮しきり。甲子園という特別な場所での一戦を観戦し「こんな(すばらしい試合を)見せてもらってありがとう」と喜んだ。