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「スタントンやバリー・ボンズの打球は翔平のようには飛ばない」大谷翔平の2冠返り咲く特大35号に指揮官も仰天

スポーツ報知 2024年8月11日 4時0分

◆米大リーグ ドジャース9―5パイレーツ(9日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 ドジャース・大谷翔平投手(30)が9日(日本時間10日)、本拠地・パイレーツ戦に「1番・DH」で先発出場。3回に3試合ぶり35号2ランを放った。飛距離136メートルの特大アーチで、本塁打王争いの単独トップを死守。僅差(きんさ)で首位打者にも返り咲いた。“飛ばない”とされるドジャースタジアムでも規格外のパワーを見せつけている。

 バットを振り切った大谷は一瞬動きを止め、打球を見送った。1点リードの3回1死一塁。ケラーの4球目、88・4マイル(約142・3キロ)スライダーを完璧に捉えると、11打席ぶりの安打がバックスクリーンで弾んだ。3試合ぶりの35号2ランは打球速度113・9マイル(約183・3キロ)、飛距離448フィート(約136・6メートル)の特大弾。本塁打王争いでは試合前の時点でオズナ(ブレーブス)に並ばれたが、負けじと打ち返して単独トップを死守した。

 飛距離440フィート(約134・1メートル)以上の本塁打は今季11本目。MLB公式サイトのサラ・ラングス記者のXによると、公式に飛距離の計測が始まった15年以降、ドジャースタジアムでは54本目だった。これは全30球場のうち3番目に少なく“飛ばない球場”ということになるが、ド軍移籍1年目の大谷が7本を記録し、すでに球団史上最多。ロバーツ監督も「あんなふうに打球が飛ぶ様子を見たことがない。スタントン(ヤンキース)の様子を何度も見てきたし、バリー・ボンズ(元ジャイアンツなど)は一緒にプレーをしたけど、彼らの打球は翔平のようには飛ばない」と目を丸くした。

 4打数1安打で打率3割2厘。8日(同9日)にはアラエス(パドレス)に打率トップの座を明け渡していたが、1毛差で首位打者にも返り咲いた。打点は1位のオズナと6差。3冠王は射程圏だ。「(いい感覚を)どれだけ持続できるかが大事」という大谷。13連戦の初戦は上々のスタート。10日(同11日)は最強新人・スキーンズと2度目の対戦。再び怪物対決を制す。(中村 晃大)

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