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ブレイキン HIRO10、初五輪参戦に興奮冷めやらぬ「宇宙規模で見たら、ちっちゃいジャパニーズピーポーが負けただけ」…パリ五輪

スポーツ報知 2024年8月11日 6時14分

◆パリ五輪 第16日 ▽ブレイキン(10日・コンコルド広場)

 パリ五輪の新競技、ブレイキン男子・大能寛飛(おおの・ひろと、ダンサー名・HIRO10)が、4人1組で総当たりの1次リーグで3戦全敗を喫して予選敗退。最後は目に涙を浮かべながらパフォーマンスを披露したが「悔しいとかそういう気持ちよりも、感謝の気持ちがすごい出てきて。それが涙になって。自分が大好きなヘッドスピンとかパワームーブとかで『すごい感動した』とかいろんなメッセージをいただいて。それでまた泣けてきて、嬉しかった」と万感だった。

 初めて採用されたブレイキンで、日本代表に。19歳のHIRO10にとって、刺激のある夏の祭典となった。「オリンピックを通して思ったことは、人生もしれえってことっすね」とHIRO10。この日、負けが込んでも自身の人生において、糧となる貴重な経験だった。「1回も勝てなかったのも面白い。人生の長い目で見たら。地球規模とか、宇宙規模とかで見たら、もうこんなちっちゃいジャパニーズピーポーが負けただけっすよ。オリンピックで。なんも、なんも痛くない、地球からしたら。全然僕は悲しいとか悔しい、悔しさで潰れそうとかはなくて。なんか人生で考えたらもしれえなって」。全力で自身を表現したパリ五輪。サッパリとした表情で、戦いを終えた。

 石川勝之コーチと「何で、自分たちは躍るのか」を散歩しながら語り合ったというパリ期間中。HIRO10は「最終的に行き着いたところが、世界平和のためだった」と明かした。1970年代、ニューヨークでギャングの抗争を平和的に解決する手段として始まったとされるブレイキン。体一つで、国をまたいで思いを一つにできる。「自分が踊ったパワームーブによって、世界が平和になってほしいなって。そういうことを考えると、別に勝ち負けなんてどうでもよくて。おもしれえ」と、HIRO10らしさ全開で、充実の夏を終えた。

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