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吉田正尚が今季自己最速弾の7号ソロ、初球アーチは通算5本目「第1ストライクが一番甘い」

スポーツ報知 2024年8月11日 8時59分

◆米大リーグ レッドソックス4―5アストロズ(10日、米マサチューセッツ州ボストン=フェンウェイパーク)

 レッドソックスの吉田正尚外野手は「3番・DH」で先発。1―4で迎えた7回に、今季自己最速アーチとなる打球速度109・3マイル(176キロ)の7号ソロアーチを右翼ペスキーポール沿いに放った。飛距離425フィート(129・5メートル)は今季最長タイ。吉田は、4打数1安打で、打率は2割7分9厘となった。試合は4―5で敗れて3連敗。

 初球のカットボールを狙った。鋭い打球音が聖地に響く。名物の右翼ペスキーポール沿いに吸い込まれた弾丸7号ソロアーチ。ベンチの手荒い祝福を受けた吉田の笑顔が弾けた。

 「ファーストストライクから行こうと思っていた。いい角度で上がったと思います。皆も打席に立ったら何かを起こしたいという気持ちでいる」

  メジャー通算22本塁打中、初球アーチは5本目。第1ストライクを仕留めたのは11本目だ。

 「気持ち(積極性)もそうですし、結果的に振り返ったときに、ファーストストライクが一番甘いというのが、メジャーに来てから、ずっとあった」と吉田。「(ボールを)見て、見てといくと、最終的にコースを散らされるので。最初のストライクをスイングする準備をして、その中で見逃すか、打ちにいくかを決める」とアプローチを語った。

 打球速度109・3マイル(176キロ)は、今季7本の本塁打の中で最速を記録した。飛距離は、7月29日のマリナーズ戦で放った今季自己最長5号と同じ425フィート(129・5メートル)。WBC決勝戦を彷彿とさせる右翼線際の一発となった。

 第1打席はカットボールでニゴロに。第2打席はど真ん中の直球を見逃し、2日のレンジャーズ戦の第2打席以来、31打席ぶりの三振を記録した。「第1打席は打たされた。第2打席は反応できなかった。同じ失敗をしないように」(吉田)と挑んだ第3打席で、見事なアーチを描いた。

 この日の試合前のフリー打撃では、Tシャツの袖をハサミで断ち切ったタンクトップ姿で快音を連発した。米国ではタンクトップを別名「マッスル(筋肉)シャツ」と呼ぶ。レッドソックスでは筋肉隆々のオニール、デュランが愛用者だが、海を渡った和製マッチョマンも健在。持ち前の打撃技術にパワーが加味された「打者・吉田」の魅力満載のアーチだった。

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