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【大学野球】早大・小宮山悟監督、「佐竹獲り」をバレンタイン監督に進言していた…全早稲田戦でレジェンドが引退登板

スポーツ報知 2024年8月11日 9時33分

◆全早稲田戦 早大9-3稲門倶楽部(10日・ベーマガSTADIUM)

 早大の現役選手と、OBの現役社会人選手で編成する「稲門倶楽部」が対決する「全早稲田戦」が10日、新潟・南魚沼市のベーマガSTADIUMで開催された。「全早稲田戦」は初開催の昨年に続いて、2度目の試みだ。

 稲門倶楽部は今夏の都市対抗限りで現役引退した40歳のベテラン右腕・佐竹功年(トヨタ自動車)が、後輩たちの前で現役最後の登板。先発して1イニングで2失点だった。初回2死、3番・吉納翼が中前打。二盗後、4番・印出太一(4年)がチェンジアップをたたき、左越え先制2ランを放った。

 早大・小宮山悟監督は佐竹について「アメリカから戻ってきた1年、佐竹の大学時代を見るタイミングがあり、投げている様が良かった。ロッテに戻ってからはボビー(バレンタイン監督)に『獲得してほしい』と真剣に進言したほどでした。残念ながら上背がないという理由で受け入れてくれませんでしたが、私は当時から実力を高く評価していました」と秘話を披露。「社会人で19年もプレーできたのは、努力の賜物。早稲田にとってシンボリックな存在でした。今後も社会人の顔として、さまざまな活動をしていくと思いますが、日本の野球界のために尽くしてもらいたいと思います」とエールを送った。

 先制2ランの印出主将も「レジェンドですし、打席に立たせていただいただけでも光栄なことでした。現役選手として、全力でぶつかっていくことが誠意だと思って、バットを振りました」と語った。

 試合後はセレモニーで花束を贈られ、両チームから胴上げをされた佐竹は「一選手に、ここまでしていただき、ありがたい気持ちでいっぱいです。改めて、野球を続けてきて良かった。自分は早稲田に育ててもらったと思っています。(今後は)サラリーマンなので、自分で決めることではない。仮に野球のお話をいただいたときには、全うできる準備だけはしておきたい。社会人として新しい立場になり、選手から離れ、さまざまな勉強をしていきたいと思います」と話した。

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