◆パリ五輪 レスリング女子62キロ級(10日・シャンドマルス・アリーナ) ▼決勝 元木咲良(育英大助手)12―1コリャデンコ(ウクライナ)
元木咲良が得意の片足タックルを徹底し、金メダルを獲得した。16年リオデジャネイロ五輪63キロ級、21年東京五輪57キロ級金メダルの金城(旧姓川井)梨紗子さんが、元木の強さを解説した。
元木選手の決勝の戦い方は、得意の片足タックルが何回も出て、よかったと思います。10点差つけてのテクニカルスペリオリティーで終わらせるんだという強い姿勢が出ていて、結果的に相手に隙を与えなかった。
準決勝のブレン選手との試合での逆転フォール勝ちも素晴らしかった。元木選手があまり得意でない相手だというのは見ていて、分かったんですが、2―7から最後に、覆いかぶさってきた相手をとっさにブリッジしながら返す技が出てくるのはすごいな、と思いました。女子ではなかなかない技です。
元木選手の強いところは、自分の得意な片足タックルを徹底していることだと思います。タイミングがよくて、相手がなかなかディフェンスできない。それが金メダルにつながりました。