◆パリ五輪 最終日 ▽陸上 女子マラソン（１１日、パリ市庁舎前スタート、ベルサイユ宮殿折り返し、アンバリッド前ゴール＝４２・１９５キロ）
陸上の最終種目の女子マラソンは現地時間１１日午前８時（日本時間１１日午後３時）にスタートした。
五輪初出場の鈴木優花（２４）＝第一生命グループ＝は１５キロ地点では先頭から１４秒後れたが、約１６キロからの上り坂で先頭集団に追いついた。約２８キロの強烈な上り坂でやや離され、その後の下りで再び先頭集団に追いついた。２００４年アテネ五輪で金メダルを獲得した野口みずき以来の２０年ぶりのメダル獲得を目指し、大健闘を続けている。
ＮＨＫ総合で中継された競技の解説は「細かすぎるデータ」でおなじみの１９８４年ロサンゼルス五輪マラソン女子日本代表でスポーツジャーナリストの増田明美さん。３５キロ過ぎでも先頭集団に追いすがる鈴木に「優花さん、いいですよ！ いいですよ！」と興奮。
３５キロ過ぎの給水所には１０日の男子マラソンで自己ベストの２時間７分３２秒をたたき出して６位入賞を果たした赤崎暁（２６）＝九電工＝が立ち、鈴木に笑顔でドリンクを渡す姿が映し出された。
残念ながら鈴木は渡されたドリンクを落としてしまったが、増田さんは「落としてしまって、『ごめんね』って言って、それに対して『いいよ、いいよ』って言ったみたいですね」と２人の会話を解説していた。