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【ボーイズリーグ】札幌豊平が打線右肩上がりで決勝進出、初Vかけて決勝は札幌手稲と道勢対決に…東商テクノ旗争奪北海道大会

スポーツ報知 2024年8月11日 19時7分

◆東商テクノ旗争奪第3回日本少年野球北海道大会第1日(11日、札幌円山・麻生)▽1回戦 札幌豊平6―2長野、横浜緑7―6札幌北広島、札幌手稲10―5北杜星見里、世田谷南7―3札幌▽準決勝 札幌豊平10―2横浜緑(5回コールド)、札幌手稲7―6世田谷南(延長8回)

 北海道4チーム、道外から4チームが参加して開幕。北海道王者の札幌豊平が道外勢を連破して力強く決勝に進んだ。長野(長野支部)との初戦は2―2の7回に打者一巡の4得点で勝ち越し。横浜緑(神奈川支部)との準決勝は4、5回の集中攻撃で圧倒し、コールド勝ちした。

 4回は1死一、二塁から5番・工藤潤(3年)が中越えに先制の2点三塁打。6番・松本健(3年)も犠飛で続いた。5回は代打・湯浅颯介(3年)の左前打に始まり、1番・中村悠希(3年)の2点三塁打、4番・前川漣太郎(3年)の適時二塁打など打者12人を送る猛攻で7得点のビッグイニング。決勝へ最高の勢いをつけた。

 個々の持ち味がかみ合った。先制打の工藤は「(相手バッテリーが)配球でインコースを使ってきていなかったので、外側の球を狙っていた。読みが当たりました」と胸を張った。その傾向をいち早く見抜いて声にしていたのは中村だ。ベンチで外角狙いを促されていた工藤は「すごい観察力」と仲間に感謝した。

 7年ぶりに出場した3日のエイジェックカップ日本少年野球選手権は、初戦で浦添(沖縄)に2―7で敗れた。6回までは互角の展開だったが、7回に5失点。ミスや四球が失点につながった。「浮き足立っていた」と黒岩公二監督。帰道後すぐにチームを立て直した。「考えすぎて空回りしていた」という打線には「シンプルに」と指示。1人1人が「つなぐ」意識も再確認し、この日の結果につなげた。

 決勝は劇的な延長サヨナラ勝ちで同じく勢いに乗る札幌手稲が相手。どちらが勝っても道勢初の優勝となる。16日のファイターズ・チャンピオンシップ(エスコン)、20日からのジャイアンツカップ(東京)を控えるチームにとっては、さらなる弾みをつけたい。リードオフマンの中村は「自分が最初に打って勝ちにつなげたい」、工藤は「一つでも多く勝って流れに乗っていきたい」と力をこめた。

(石井 睦)

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