Infoseek 楽天

SHIGEKIX 4位に終わるも初の五輪舞台「すごく楽しかった」ブレイキンのさらなる普及誓う

スポーツ報知 2024年8月12日 5時20分

◆パリ五輪 第16日 ▽ブレイキン(10日・コンコルド広場)

 10日に男子の競技が行われ、半井(なからい)重幸(ダンサー名・SHIGEKIX、22)=第一生命保険=が4位。大能寛飛(おおの・ひろと、同・HIRO10、19)は1次リーグ敗退で、女子金の湯浅亜実(同・AMI、25)に続くメダル獲得はならなかった。28年ロス五輪では不採用が決まっているブレイキンだが、半井は「僕たちの腕の見せどころ」と更なる普及を誓った。

 日本が世界に誇る“ブレイキンの顔”は、メダルに届かなかった。男子で優勝候補の半井が、3位決定戦でビクトーバーヌーデス・モンタルボ(ダンサー名・VICTOR、米国)に敗れて4位。「プレーヤーとしては悔しい」としつつ「こんなに気持ちのいい舞台で踊れたことが、すごく楽しかった」と笑顔で振り返った。

 準決勝、相手は優勝したカナダのキム。キレのある回転、パワームーブや音楽にピタリとはめる「フリーズ」をハイレベルに披露したが、独創性や技の多様性で相手が圧倒。0―3の完敗だった。「自分がやってきたことを、何度も対戦している彼にぶつけられてうれしかった」と半井。数々の世界大会で表彰台を争ってきたライバルに負けてもすがすがしかった。

 パリ五輪は、日本選手団の旗手という大役も快諾。開幕から自身の出番までパリに滞在し、五輪の楽しさを全身で享受した。28年ロサンゼルス五輪は競技から外れたが、前を向く。「ブレイキンが採用されて、スポーツや五輪にいい影響を与えられたら。これからブレイキンがどうなっていくかは、僕たちの腕の見せどころ」。五輪という転機を経て、新たな挑戦が始まる。(大谷 翔太)

この記事の関連ニュース