◆パリ五輪最終日 ▽自転車トラック種目（１１日、サンカンタンアンイブリーヌ・ベロドローム）
男子ケイリン決勝が行われ、初出場の２５歳・中野慎詞（日本競輪選手会）が、メダルを逃した。ゴール前の最終第４コーナーで落車。４位となった。日本発祥の種目で、２００８年北京五輪銅メダルの永井清史以来、日本勢２人目の快挙はならなかった。
同日の準決勝では、中野は第１組で序盤から圏内３位をキープし、外側を位置取り、順位を守ってゴールした。２組でスタートした太田海也（日本競輪選手会）は組で決勝進出圏内の３位でゴールしたが、レース後の判定で失格となり、決勝に進めなかった。
◆中野 慎詞（なかの・しんじ）１９９９年６月８日、岩手・花巻市生まれ。２５歳。岩手・紫波総合高で競技を始め、早大に進学後、２年時から日本代表チーム入り。４年時の２１年に日本競輪選手養成所に入所し、早期卒業。２２年１月のデビュー以降、無傷の３０連勝を記録。競技のケイリンでは２３年３月のネーションズカップ第２戦のカイロ大会で初の金メダル。同８月の世界選手権で銅メダル。１７６センチ、８３キロ。