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鏡優翔、女子最重量級で日本勢初の金メダル「誰も成し遂げたことのないことをつかんだ」盟友・藤波朱理も涙…パリ五輪

スポーツ報知 2024年8月11日 21時44分

◆パリ五輪 最終日 ▽レスリング(11日、シャンドマルス・アリーナ)

 女子76キロ級決勝が行われ、鏡優翔(ゆうか、サントリー)がブレーズ(米国)を破り、金メダルを獲得。女子最重量級で日本勢初の快挙となった。これまでは最重量級での日本勢の最高位は2004年アテネ、08年北京の浜口京子の銅メダルだった。快挙達成に鏡は「誰も成し遂げたことのないことを私がこの手でつかんだのは本当にうれしい。今までやったきた選択の答え合わせをここでできた」と喜びの声を上げた。

 第1ピリオド、鏡は徐々に重圧をかけて1ポイントを獲得。その後、相手に場外に押し出されて同点とされた。第2ピリオドでは鏡がタックルを繰り出して両者の動きが激しくなる。残り1分半を切って、鏡は前に出ながらタックル。場外に押し出しながら2ポイントを追加した。相手の反撃をかわし、最後は相手を組み伏せ、リードを守り切った。入場から笑みを浮かべる姿が印象的となった試合。「ここに立つことをずっと目指していたので、全試合、一試合一試合、一秒一秒楽しんでいこうと思ってたので、笑顔もありましたし、もちろん緊張もした。でもその緊張すらも楽しんで、オリンピックを過ごした」と目標通りの過ごし方ができたという。

 スタンドには親交のある女子53キロ級金メダルの藤波朱理も応援に駆けつけた。決着した瞬間には涙を流し、最後はともに抱き合い喜びを分かち合った。「みんなが涙の嵐で喜んでくれたことが一番の私の幸せ」と関係者がうれし涙を流す姿を見て、大会で一番の笑顔がはじけた。

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