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ヤマハが3年連続優勝…掛川西OB大本拓海捕手が母校から刺激…静岡県知事杯社会人・大学対抗戦

スポーツ報知 2024年8月12日 10時34分

◇野球◆第6回静岡県知事杯社会人・大学対抗戦 ▽決勝 静岡産業大1-18ヤマハ=5回コールド=(11日・草薙球場)

 決勝でヤマハが静岡産業大を18―1の5回コールドで下し、3年連続5回目の優勝を飾った。「5番・捕手」で先発した掛川西OBの大本拓海(27)が、前日に60年ぶり夏の甲子園1勝をマークした母校に刺激され、攻守に活躍し、3連覇に貢献した。

 母校の快進撃を力に変えた。ヤマハの大本が、大学生相手に存在感を示した。打っては、3打数2安打2四死球で4度出塁。捕手としては、2投手を好リードし1点に抑えた。掛川西の60年ぶりとなる聖地1勝に「モチベーションが上がった」という背番号22が、後輩に負けじと結果を残した。

 歴史的勝利は、同校OB・沢山優介(21)と一緒に大本の自宅でテレビ観戦した。画面に映る「掛川西高」のユニホームは、輝いて見えた。「うらやましくもあったけど、掛西らしい野球で1勝してくれたことがうれしかった」。普段よりテレビの音量を上げて応援。登板のなかった沢山も「夢みたいだった」と、振り返った。

 2人とも、甲子園にはあと一歩で届かなかった。大本は高3夏の2014年決勝で静岡に敗れた。21年夏に準決勝で東海大静岡翔洋に屈した沢山は「僕たちがつないだバトンを受け継いでくれたと思う」と思いをはせた。

 今夏は都市対抗の初戦・明治安田に敗れたものの、2人は社会人野球の2大大会で初めてバッテリーを組んだ。次なる目標は、10月下旬に開催予定の日本選手権。「今年は掛西の年にしたい」と口をそろえる同校OBコンビが、秋の選手権で夏のリベンジを果たす。

(塩沢 武士)

 〇…静岡産業大はヤマハ相手に4投手で19安打18失点。3回に3連打で1点を返したのが精いっぱいだった。今大会は7回制のルールだったが、5回コールド負け。萩原輝久監督(59)は「ある程度、点を取られるのは覚悟していたけど…」と、あまりの大敗にガックリ。「この試合で選手がどう感じてくれるか」。今月31日に開幕する秋季リーグへ奮起を促した。

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