ロッテの新外国人、ダラス・カイケル投手=前ブルワーズ=が12日、ZOZOマリンでオリックス戦前の練習に参加し、来日後初めてブルペンに入って28球を投げた。
しゃく熱のグラウンドで、アメリカンフットボールを投げてウォーミングアップをした後、室内のブルペンに移動して直球、シンカー、スライダーなどを低めに集めた左腕は「外が暑い中、ブルペンに入ったけれど、エアコンがかかっていたので涼しいなと思った。いいブルペンだった」と納得の表情。NPB公式球には「握りがしっくりくる」と好印象を明かした。
見守った小野投手コーチは「いい投手だなと。きわだったのはコントロールです。高さを間違えない投手だと思った。時差とか、移動も大変だった中で、初回のブルペンであれだけ普通に投げられるのはさすがです」と舌を巻いた。2015年ア・リーグのサイ・ヤング賞に輝いたカイケルは、16~18日の首位ソフトバンク戦(みずほペイペイ)でのNPBデビューが有力となっている。
◆ダラス・カイケル(Dallas Keuchel)1988年1月1日、米オクラホマ州生まれ。36歳。ビショップ・ケリー高からアーカンソー大を経て09年ドラフト7巡目(全体221位)でアストロズ入団。12年6月にメジャーデビュー。最多勝、サイ・ヤング賞に加えてゴールドグラブ賞5度、球宴出場2度。メジャー通算282登板103勝92敗、防御率4・04。191センチ、93キロ。左投左打。