◆第106回全国高校野球選手権大会第6日 ▽2回戦 東海大相模4―0富山商(12日・甲子園)
東海大相模(神奈川)は富山商に完封勝ちで5年ぶりの勝利を挙げた。甲子園出場選手史上最長身の198センチを誇る今秋ドラフト候補左腕・藤田琉生(3年)が7回3安打無失点、毎回の13奪三振の力投。
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藤田を取材するのは3年ぶりだ。21年秋、その夏のボーイズ日本一に輝いた湘南ボーイズへYouTube「報知プロ野球チャンネル」の収録に出かけた=写真=。スーパー中学生・藤田の球を元巨人捕手の村田真一さんに捕球していただく企画だった。「プロの球を受けているみたい」と村田さん。「順調にいったらドラフトあるんじゃないの!?」。予言は今、現実になろうとしている。
藤田は3年前を振り返り、「鮮明に覚えています。プロの方に受けてもらったのは初めてだったので、緊張して頭が真っ白。捕球がすごくて、長年プロで活躍してきた方だなあと思いました」と感謝した。
将来の夢は「メジャーリーガー」。しかし憧れの選手はいないという。「いると、すぐ影響を受けて、フォームが崩れるので。全て独学でやっています」。目指すは「藤田1世」。唯一無二の左腕はどんな野球人生を歩むのか、引き続き追いかけていきたい。(加藤 弘士)