Infoseek 楽天

【高校野球】明徳義塾2年生左腕・池崎安侍朗が95球完封で「マダックス」 名前の由来はアンジー氏とイチロー氏

スポーツ報知 2024年8月13日 6時0分

◆第106回全国高校野球選手権大会第6日▽2回戦 明徳義塾7―0鳥取城北(12日・甲子園)

 明徳義塾(高知)は背番号10の2年生左腕・池崎安侍朗が95球完封で「マダックス」を達成した。

 2年生サウスポーがマダックス(100球未満の完封)で高知県勢100勝目をもたらした。明徳義塾・池崎が最速138キロの直球とスライダーを軸に凡打の山を築いた。「高低、内外、あとは球のキレを意識して」と夏では19年の星稜・奥川恭伸以来、2年生投手では15年の上田西・草海光貴以来となる甲子園でのマダックスを達成した。

 「暑いなかで球数(の少なさ)は大事だと監督から言われていた」と自身初の快挙を振り返った池崎は、鹿児島・奄美大島生まれで、兵庫・尼崎育ち。4歳までを過ごした奄美大島では「海で遊んでいた記憶が多い。腕の可動域に生きている」としなやかな投球フォームは水泳にあると明かした。

 尼崎から、高知での高校生活を選んだ決め手には、馬淵史郎監督(68)がいた。「中学の監督が『指導力は日本一』と。自分が一番伸びると思った」。その指揮官に託された夏聖地初戦の先発。「びびんじゃねえよ」と高知大会の決勝同様の声かけに、最高の結果で応えた。

 「来たからには日本一とります」と池崎。ポーカーフェースの背番号10が、聖地で淡々と相手打線に立ち向かう。(森口 登生)

 ◆池崎安侍朗(いけざき・あんじろう)2007年9月15日、鹿児島・奄美大島生まれ。16歳。小学4年で野球を始め、武庫東中時代は尼崎西リトルシニアで投手。明徳義塾で1年春からベンチ入り。170センチ、62キロ。左投左打。50メートル走6秒2。遠投90メートル。名前の由来は「安侍」が母の海外留学時代の恩師・アンジー氏から、「朗」はイチロー氏(50)から名付けられた。

この記事の関連ニュース