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【巨人】モンテス初外野でも3安打…骨折ヘルナンデスは「友人なので悲しい」新・救世主となり優勝へ導く

スポーツ報知 2024年8月14日 5時10分

◆JERA セ・リーグ 巨人5―8阪神(13日・東京ドーム)

 希望の光が差し込んだ。悔しい敗戦の中で、ハングリー精神あふれるモンテスが躍動した。4点を追う5回1死二、三塁。1―2から才木の真ん中低め139キロフォークを捉えた。「得点圏にランナーがいたので、とにかくかえすことだけを意識していました」。ライナー性の打球で左中間フェンスに直撃する2点二塁打。爽やかな笑みを浮かべながら、チームで浸透する両手でYをつくる「ワイワイポーズ」を決めた。

 快音は止まらなかった。6回2死一塁で中前に運ぶと、8回2死では右中間への二塁打。7月27日のDeNA戦(横浜)以来2度目の猛打賞をマークした助っ人を、阿部監督は「すごいね。いい集中力で。途中から入って猛打賞だからね。素晴らしかったですね」と絶賛した。

 新しい光景が広がった。5回から途中出場すると、立岡から外野用グラブを借りて左翼の位置へ。内野が本職だが、来日後初の外野で出場した。米国時代に外野の守備練習はしていたが、公式戦出場はなし。それでも6回1死で前川の放った後方への打球をフェンス際で好捕。阿部監督は「ちゃんと守れていた」とたたえ、モンテスは「無事にこなせた。右翼もそつなくこなせると思うし、阿部監督からいつセンターをやれと言われても対応できるかな」と頼もしかった。

 飢えていた。7月に加入してから勝負強い打撃を見せていたが、8月9日の中日戦(バンテリンD)以降はベンチスタート。出番が限られている状況で、11日の中日戦(バンテリンD)で中堅のレギュラーだったヘルナンデスが左手首を骨折して離脱。このタイミングで、モンテスは指揮官に直訴した。「出していただけるのであれば、どこでもプレーします」。12日から志願して外野練習を開始。出場機会をつかむと、早速攻守で輝いた。

 仲間の思いも背負っている。助っ人の“先輩”ヘルナンデスからは球種や配球について助言を受けてきただけに、感謝の気持ちは強い。「エリはとても近い友人なので(負傷離脱は)悲しい。チームにとっても彼の活躍を考えると大打撃ですけど、めげることなくやっていきたい」。残り37試合。次はモンテスがチームの救世主となる。(宮内 孝太)

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