パリ五輪の陸上で８位以内に入った選手が１３日、東京都内のホテルで取材に応じた。１０日に行われた男子マラソンで初出場し、６位の赤崎暁（九電工）、１１日の女子マラソンで初出場し、同じく６位の鈴木優花（第一生命グループ）がレースを総括した。
赤崎（五輪の日本男子歴代最高記録となる２時間７分３２秒の自己ベスト）「この３か月、ＭＧＣ同様にしっかり練習してきて、今回のレースに関しても自信を持って走ることできた。結果として６位入賞と自己ベストを出し、練習の成果を発揮することができた。（過酷なコースに適応し）２９キロ付近のところ、急激な上り坂で一番ダメージがきて、後半の１０キロは粘ることができなくて集団から離れてしまった。上りに関してはしっかりやってはいたので、自信を持って挑むことができた。最後の方もしっかりと、入賞圏内で我慢することができた。今後は日本記録を目指していきたい」
鈴木（２時間２４分２秒の自己ベスト）「初の五輪出場で、何もかも初めての状態で挑んだ大会。その中で向かうにあたり、途中で故障があったりと、気持ち的な面でも体の面でも余裕のない状態が続いていた。結果的に全力を出せたらそれでいいと思うくらい吹っ切れて、レースには挑んでいった。すごく坂があって、それに対する対策もやってきて、坂を上り切ることができたのは練習の成果が出た。正直なところ、世界との差が、こういう起伏のあるコースだけでは埋まったかどうかは分からないが、また私自身と向き合い、次に向けて精いっぱい頑張っていきたい」