◆JERAセ・リーグ 巨人5―8阪神(13日・東京ドーム)
阪神が打ち合いを制した。5―5で迎えた7回1死満塁で、渡辺が決勝打。高梨の初球を捉え、左中間へ走者を一掃する二塁打で3点を勝ち越した。3番・三塁で7月17日以来のスタメン。3試合連続無安打で守備の不安も目立った佐藤輝がベンチスタート。代わって得た出番で主役を奪った。初回にはプロ初の4番に座った森下が先制2ラン。4回2死満塁で木浪が走者一掃の二塁打を放ち、一時5―1とリードした。先発の才木が5回に捕まり、一挙4失点。自身初の2ケタ勝利目前で2戦連続の足踏みとなったが、競り勝った。
以下は試合後の岡田彰布監督の一問一答
(テレビ中継のインタビューで)
―期待を込めて使った選手が応えた
「そうですね。ちょっと、才木だけがもったいない。勝ち投手なら10勝目だったんで。もったいなかったですね、才木だけ」「
―プロ初の4番・森下が先制パンチ
「いやいや、2通りね、打順を考えてたんだけど。(コーチと)みんなでね、きょうはこっちでいこうということで。(森下は)初めてですけど、ずっと一番安定して調子もよかったんでね」
―森下を4番に選んだ理由
「いやいや、もう普通に決めました。それは」
―2度の満塁で走者一掃
「ヒット数の割に、もう一つフォアボールが絡んでね。少ない、2つの満塁のチャンスで両方とも走者一掃になったんで。大きかったですね。そこは」
―渡辺も久しぶりのスタメンで
「そらもう、最高のね。あそこで右ピッチャーが来るかなと思ったんですけど。右が来たら(代打に)佐藤を用意してたんですけど。どうだろうね、佐藤が怖かったのか、渡辺で抑えられると思ったのか。それはちょっとわからないですけど」
―佐藤輝は8回に代打。どんなメッセージを込めて
「当然、明日いかないといけないので、明日は右なので。ちょっとでもあしたのためにというか、そういう意味を含めて」
―才木は苦しい場面も
「あの5回はストライクをそろえすぎたというか、変化球ばっかりでしょ、打たれたのは。もうちょっと余裕を持ってね。まあ4点もリードして投げることは今まであまりなかったと思うので、ちょっともったいなかったですね」
―ゲラは初めて7回に起用
「そうですね、3番4番がちょうど右なので。準備さえできれば、順番は全然関係ないので、打順の右左でいってますけどね」
―3連投の桐敷も8回に
「いやいや、今日休ませるつもりやったんですけどね。まあ明日は休ませますけどね。3点リードしたんでね、あのまま同点とかだったらね、伊藤将をいかす予定だったんですけど。まあ勝ち越したんで。もう今日投げて、明日休みにしときます」
―あすはカード勝ち越しをかけて
「いやもう、明日はもうピッチャーも総動員でいくつもりだし、いけるとこまで、まあ及川も前回よかったんでね、思い切って投げてくれたらいいと思います」
(囲み取材で)
―2通りの打順のもう一つは
「もう一つは、普通通りやんか」
―左投手対策で右を並べた
「ちょうど今日は右な、今日だけ一枚左やったからな。ちょうどええタイミングでな。(佐藤輝は)まあ良く言えばリフレッシュやし、悪く言えばなんか分からんけどな(笑い)」
―森下は初回から期待通り
「そうそう、まあ、やっぱり初回に近本が出たらな、なんか点が入るような流れになるからね」
―4点リード追いつかれてから勝ちきった
「そら、大きかったよ、おーん。普通は最低でも6回な、才木がいって勝ち星ついて、あとは3人で、桐敷なしで終わるいうのが一番いいパターンやったけどな。まあ、そんなうまいことはいかんわ。やっぱり同点追いつかれた後に、あそこで3点いうかな、あれは大きかったよ、やっぱりな」
―前夜完封負けの打線がつながった
「やっぱりフォアボールが絡むんよ。ちょっとな、点が入らんイニングはやっぱりボール球振ってるけど、あの時はなボール振らんと、やっぱりつないでっていうのがね、そこやろな、やっぱり」
―勝ち負けが重要な時期。ナイスゲームか
「いや、ナイスゲームは、やっぱり才木が6回まで投げることやったけど、それは。でも追いつかれてそこからな、勝ち越しやから大きいと思うよ、今日は」
―原口も大きな四球
「あれ、ええよ。原口は左ピッチャーいいんだよ、巨人にはね。ものすごく相性いいからね」
―満塁は四球から
「そうそうそうそう。そこが一番大きいよ、結局はな」
―7回は渡辺か代打・佐藤輝か、相手のベンチ気にしながら
「いやいや、これはケラーくるかなと思ったけど。まあ伊藤は来んと思ったけどなあ」
―高梨の続投は意外だった
「おお、意外やったな。うーん。まあ、俺はもう、あそこは勝負やからケラー絶対にくると思ったけどな」
―才木は2試合続けて悪いが、踏ん張りどころか
「才木なあ。ちょっと変化球が悪いよなあ。神宮もフォーク悪かったんよ。神宮もフォークがちょっと。なんか、去年も一回あったんやけどな。言うたんやけどな、名古屋で。何かちょっと低めのええとこいってんのに上手いこと打たれるやろ。スライダー、フォーク。だから何か癖か何かちょっと分からんけどな、グラブとか」
―奪三振ゼロ
「そうなんや、今日な。まあ、早打ちもあったけどな。ちょっと次までに修正せんとな」