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「季節ごとに役が変わって四季を楽しんでる感じ」芸能界15年以上の山谷花純、3期連続連ドラで飛躍の時

スポーツ報知 2024年8月15日 7時0分

 女優の山谷花純(27)が飛躍の時を迎えている。1月期に日本テレビ系「新空港占拠」で、武装集団「獣」の一味である鶏役を務めると、4月期にはフジテレビ系「アンメット ある脳外科医の日記」で、主人公と仲が良い看護師役を熱演。7月期からもフジテレビ系「海のはじまり」(月曜・後9時)で、母親が死去した女の子が通う小学校の先生役を演じており、3期連続で地上波連続ドラマへのレギュラー出演を果たしている。

 優しい笑顔ももちろん魅力だが、凜(りん)とした表情で哀愁、悲しみ、怒りなどマイナスな感情を醸し出す演技にも深みを感じさせる。ドラマなどで見せる姿と同じように、インタビューでも一つ一つ丁寧にかみ締めるように言葉を紡ぎ出した。

 1月からの約8か月間について山谷は「季節ごとに役が移り変わって一緒に四季を楽しんでる感じがあります」とほほ笑んだ。次々と舞い込む仕事に「求めてくださってる方がいると思うと、感謝の気持ちがより一層深まりました」とうなずいた。

 この取材も別作品の撮影期間の休日に受けるなど、引っ張りだこの日々に「最初の頃は『毎日追われてるな』って思うことがあった」と率直に振り返った。それでも、「時間を重ねると慣れるもので、今はそれも含めて日常になりつつある。切羽詰まって考えることが減りましたね」と余裕も生まれ始めている。

 現在出演中の「海のはじまり」では、小学校の先生役に挑戦中。子供と向き合う役柄に「出演が決まったときに、自分の母親に子供にどう接してきたのかとか、7歳のときの私はどうだったかとか聞きました」とアドバイスを求めた。こうして一つ一つの役を丁寧にかみ砕いてきたことが、今の活躍ぶりにつながっている。

 芸能界に足を踏み入れて15年以上。年齢も30代に近づくにつれて「壁にぶち当たってる人に救いの手を差し伸べられる人になることが今の目標。具体的にこの作品がやりたいというより、それができるようになりたいから、お仕事頑張ろうという気持ちになりました」と広い視野を持つようになった。

 「海のはじまり」も“親子の愛”がテーマ。色々な家族のあり方を考えさせる内容に「切り取る部分によって自分の人生といくらでも重ねられると思います」と、作品を目にした誰かの心に響くことを願った。(松下 大樹)

 ◆山谷 花純(やまや・かすみ)1996年12月26日、宮城県出身。27歳。2007年、エイベックス主催のオーディションに合格。08年、ドラマ「CHANGE」でデビュー。19年、主演映画「フェイクブラスティックプラネット」で、マドリード国際映画祭最優秀外国語映画主演女優賞を受賞。趣味は映画鑑賞。身長162センチ。

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