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縦に大きく落ちるドロップ武器に最高勝率も…巨人もう一人の堀内

スポーツ報知 2024年8月15日 6時5分

 創立90周年を迎えた巨人。巨人での出場試合が多い野手、投手を中心に記録にも記憶にも残る歴代の「偉人」を紹介します。第76回は堀内庄。

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 堀内恒夫は落差のあるカーブを武器にしたが、その先輩・堀内庄は、さらに変化の大きい、縦に大きく落ちるドロップを駆使して活躍した。

 1935年10月5日、長野県出身。松商学園で甲子園に3度出場し、54年に入団。

 55年10月11日、藤本英雄が通算200勝を挙げるが、その年の藤本は肩の故障でこの試合が初登板。7―0とリードした5回からリリーフし、勝ち投手となったが、その試合で4回まで無安打の好投をしていたのが堀内だった。

 3年目の56年、14勝4敗、勝率・778で最高勝率のタイトルを獲得。防御率も1・46の2位と主戦投手に成長。57年2月には、水原茂監督、捕手・藤尾茂と3人でベロビーチのドジャース・キャンプに招かれて参加した。

 58年、14勝と3年連続2ケタ勝利をマーク。56年から3年連続で日本シリーズは西鉄と対戦。堀内はその間、6度の先発を含めて10試合に登板。58年の第2戦では3失点完投でシリーズ初勝利を飾っている。

 63年に引退し、64~65年は2軍投手コーチ。77年から6年間、ヤクルトのコーチを務め、2010年に死去した。

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